国際ECPAT総会、観光における子ども保護に関する 国際サミットに参加(コロンビア、ボゴタ)

2018年6月5日~7日、南米コロンビアの首都ボゴタで国際ECPAT総会と「観光における子ども保護に関する国際サミット」が開催されました。4年に一度開催される国際ECPAT総会は6月5日~7日午前中に(5日は東南アジア・東アジア地域会議)、またそれに引き続き8日まで、コロンビア政府の主催で標記国際サミットが開催され、ECPATの日本代表として、ECPAT/ストップ子ども買春の会から斎藤共同代表と柳原運営委員が参加しました。

国際ECPAT総会では、まず前回総会で示された目標の各国達成状況を共有しました。当会の達成状況については、①他のNGOと協働し、クラウドファンディングを通じ資金を募り人身取引防止のための啓発マンガの日本語版を発行したこと、②若年女性サバイバーのパネル・メッセージ展示会共催、③国際ECPAT発行のインターネット安全ガイドの翻訳(「STAY SAFE ネット上の性搾取から身を守るための方法 子どものためのガイドブック http://ecpatstop.jp/act/2016/03/3480 」、④Safer Internet Day 2018 シンポジウム共催等について文書にて報告しました。また、会場では2018年~2021年までの取り組みの方向性が各国代表によって承認されました。全体総会の後のパネルディスカッションでは、「男児に対する性的搾取」、「ルクセンブルグガイドライン」(子どもの性搾取に関する用語使用の際のガイドライン)など多くのテーマにわたって問題提起があり、それぞれ各国ECPAT関係者からの経験や意見が交わされました。

続いて開催された「観光における子ども保護に関する国際サミット」では、25か国400名以上が参加し、コロンビアにおいて政府を中心とした様々なアクターから、観光における子どもの性搾取という大きな課題にそれぞれ取り組んでいることが発表されました。主催のコロンビア政府からは、観光省副大臣が全体を通じてコーディネーター役を務め、「マルチセクター」という言葉が何度も出てきたように、観光省、警察などの省庁をはじめ、観光に関わる民間セクター(特にホテル業界)、UNICEFやUNODCなどの国連機関、NGOが多数参加し、セクターを超えた連携やさらには国を超えた連携の先進的な事例が紹介されました。またサミットの最後には、今回のサミットに参加したラテンアメリカの周辺諸国の担当副大臣らによって、この世界的な課題に各国が協力して取り組んでいくための署名式が行われました。

今回の会議に係る詳細は、以下のページもご参照ください。
http://www.ecpat.org/news/summit-concludes-with-renewed-commitment-to-halting-traveling-child-sex-offenders/(国際サミット)

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