児童ポルノ、過去最悪=5年以上「流通」が2割―虐待も最多更新・警察庁


 2012年に全国の警察が摘発した児童ポルノ事件は前年比9.7%増の1596件となり、統計を取り始めた00年以降で最も多かったことが7日、警察庁のまとめで分かった。インターネットへの掲載やDVD販売などの「流通」事件の2割で、映像や画像が5年間以上使い回されていたことも判明。ネットを通じたポルノ拡散の実態が初めて裏付けられた。
 被害児童(18歳未満)のうち、身元が特定されたのは531人いた。ほかに733人を年齢の鑑定で児童と判断。合計は12人増の1264人だった。
 児童ポルノを流通させた事件952件を調べたところ、184件(19%)は5年以上前に製造され、過去の事件でも使われていたことが判明。被害者は10~17歳の女児28人で、01年に作られた映像もあった。
 ファイル共有ソフトを使って流通させたのは519事件あり、1.4倍に増加。全体に占める比率は年々高まっている。
 警察庁は「取り締まりの強化で摘発が増えたが、潜在している被害も相当ある」と指摘。愛好者グループや共有ソフト利用事件の摘発などに引き続き力を入れる。
 一方、児童虐待事件は22.9%増の472件を摘発。被害者数は19.6%増の476人となり、いずれも統計を始めた1999年以降の最多を更新した。死亡した児童は7人減の32人で、全体に占める割合は過去最少の6.7%だった。

時事通信3月7日

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