サイバー犯罪、深刻化=ネット環境変化で状況悪化―11年警察白書

2011年7月22日9時6分

 警察庁は22日、2011年版警察白書を公表した。深刻化するサイバー犯罪の実態や新たな手口への対応を特集。インターネットの利便性が飛躍的に向上する一方で、名誉毀損(きそん)や誹謗(ひぼう)中傷に関する相談件数が増加するなど、サイバー空間を取り巻く状況は「むしろ悪化している」とした。

ハイテク犯罪の特集は1998年、06年に続き3回目。同庁はネットの利用環境が大きく変化し、かつては好奇心を満たすための不正アクセスが多かったが、現在は、商品をだまし取ることなどを目的としたケースが大部分だとしている。

白書によると、サイバー犯罪の摘発件数は統計を取り始めた01年から9年連続で増加。児童ポルノ画像の氾濫など、違法・有害情報の通報も急増傾向にあり、昨年は4万4683件と前年より1万715件も増えた。

 

[時事通信社]

 

 

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