ネット犯罪:許しません! 県警が対策チーム、各捜査部門を一本化 /岩手

インターネットを悪用した犯罪を取り締まるため、県警は26日、「サイバー犯罪対策プロジェクト」を発足させた。サイバー犯罪捜査が警察組織の各部門にまたがっている現状を踏まえ、プロジェクトで一本化し、体制を強化する。
サイバー犯罪の検挙数は昨年、全国で6933件と過去最多、県内では59件だった。今年は東日本大震災の影響もあり、前年同期と比べ20件少ない19件(9月末現在)だったが、東京都内の企業や官公庁を狙ったサイバーテロ攻撃もあり、予断を許さない状況だ。
県警では01年にサイバー犯罪対策室を設置し、オークション詐欺や児童ポルノ、薬物の売買など捜査してきた。今回発足したプロジェクトには対策室メンバーのほか、少年課や捜査1・2課など5課の課長補佐らを加えた計15人が参加する。
樹下尚県警本部長は同日の発足式で、「現実空間における刑法犯認知件数が減少する中で、サイバー空間は、潜在的被害者の増加と犯罪者の参入の両面で、犯罪が増加する要因がある。サイバー犯罪対策はまさにこれからが本番」と訓示。サイバー犯罪対策統括官の夛田(ただ)松男生活環境課長は「各部門が緊密に連携し情報の共有を図り、組織の総合力を発揮した取り締まりを推進する」と決意表明した。【安藤いく子】

毎日新聞2011年10月27日

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