女児ら連続強姦致傷事件 元小学校教師に懲役28年 裁判長「傷害の程度は比較的軽い」

女子児童ら12人に対する強姦(ごうかん)致傷の罪などに問われている元小学校教師。無期懲役の求刑に対して、東京地裁立川支部は9日、懲役28年の判決を言い渡した。
小学生の女の子ら12人に対する強姦致傷の罪などに問われている元小学校教師・大塚友意被告(31)に向けられた、被害児童の母親による涙の訴え。
被害女児の母親は「無期懲役にしてほしい。刑務所で苦しんで、苦しんで、死んでほしい」と訴えた。
被害者やその保護者らからは、「最低でも一生刑務所から出ないでほしい」と、重い処罰が求められていた。
検察側は論告で、「数多くの少女に、重篤な精神的被害を与えた結果は重大」などとして、無期懲役を求刑した。
弁護側は、「自白しており、被害弁償を申し出ている」などと、有期刑が相当と主張していた。
初公判で検察側は、「2009年3月、翌日に結婚式を控えていた大塚被告が、式の準備を終えたあと、以前から目をつけていた小学生に対し、『さわいだら殺す』などと脅し、暴行を加えた」と指摘した。
さらにその後も、結婚記念日の当日などにまで犯行が繰り返されていたことなどから、「再犯の可能性が高い」としていた。
裁判員裁判で裁かれた大塚被告。
判決公判は9日午後1時30分から、東京地裁立川支部で行われた。
大塚被告は、上下黒のスーツに丸刈り姿で入廷した。
法廷で示された判断は、懲役28年の実刑判決。
大塚被告は、裁判長からの判決を聞き、大きくうなずいた。
最後に裁判長から「反省してください」と声をかけられると、泣きながら「はい」と大きくうなずいた。
毛利晴光裁判長は、判決理由について、「およそ5年間に、これだけ数多くの性犯罪を繰り返しており、常習性は顕著。刑事責任は非常に重い」とする一方、「強姦致傷は2件であり、しかもいずれも、その傷害の程度は比較的軽く、既遂になったものは3件にとどまり、強盗や窃盗の財産的被害はわずか」として、「無期懲役はもとより、有期懲役刑の上限である30年もいささか長い」と述べた。
判決言い渡し後、裁判長から、「人が人を愛することを考え、そういう人間になってください」と、声をかけられた大塚被告は、裁判員らのほうに向かい、「ありがとうございます」と話した。
この判決に子どもを持つ親たちは、「同じ娘を持つ立場から言わせてもらうと、そういう子どもの心の傷は一生なので、28年は軽いのかなと」、「(被告がやり直す)チャンスというか、そういうのがあってもいいかなと思うし、本当に難しいですね」などと話していた。
ある女性の部屋の前で、不審な行動をとっていた大塚被告を取り押さえた男性は、判決について、「自分的には短いかなと思う。28年で犯人がちゃんと償って出てきてくれるのかなと」と話した。
被害者の母親の代理人は、「不当判決だと思っています。被害者の母は、これを娘に告げられないと言って、泣いて怒っています。許せない。納得できない」と語った。
判決後、大塚被告の弁護側は、「無期懲役も予想される事案ですが、被告の反省状況が評価されたのだと思います」と、コメントしている。

FNN2011年12月9日

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