東京)タイの人身取引、漫画で防止訴え 日本語版発行

朝日新聞 Digital 2016年2月4日03時00分

タイで問題となっている人身取引を防ごうと、タイ語で描かれた漫画の日本語版が完成した。作画したのは漫画家の赤石路代さん。都内の国際NGOがネット上で資金を集め、日本での発行にこぎつけた。

漫画のタイトルは「陽(ひ)はまた昇る」。ニューヨークに拠点を置く人権啓発団体「コーズ・ビジョン」がストーリーを作り、主宰者で国際フォトジャーナリストの内海夏子さんが、タイ人には日本の漫画がなじみ深いからと赤石さんに作画を依頼。昨年2月に5千部を印刷し、タイで配布した。

その活動に賛同した都内の国際NGO「ノット・フォー・セール・ジャパン」(NFSJ)代表の山岡万里子さん(49)らは昨夏、日本語版を作ろうとネット上で寄付を募った。目標の25万円に対し、集まったのは2倍以上の52万4千円。新たに日本語版5千部と、タイ語版1万部を作った。

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