女子中学生に酒を飲ませ性的暴行など 34の罪に問われた男に懲役12年の判決
出会い系アプリで知り合った女子中学生に酒を飲ませて性的暴行を加えた罪などに問われた男の裁判で、大阪地方裁判所は懲役12年の判決を言い渡しました。 川本優太被告(30)は2015年、出会い系アプリで知り合った女子中学生(当時14歳)を大阪府泉佐野市のホテルに誘い出し、酒を飲ませて抵抗できない状態にさせ性的暴行を加えた罪に問われていました。 他にも、当時14歳の少女に現金10万円を渡してわいせつな行為をし、その様子を撮影して児童ポルノを製造するなど、被害者16人に対する合わせて34の罪に問われていました。 これまでの裁判で川本被告は「少女は飲酒後も抵抗できない状態になっておらず、わいせつな行為を承諾していた」と述べるなど、一部の罪を否認していました。 一方、検察は懲役14年を求刑していました。 16日の判決で大阪地裁の増田啓祐裁判長は「飲酒をさせた後、脅迫したり体を叩いたりして、少女が抵抗できない状態のなか、2度にわたって性的暴行を加えており、犯行態様は相当に悪質だ」と指摘。 また、児童ポルノをSNSで募った相手に有償で提供したことについても「被害者らを性的に搾取する利欲的なもので、とりわけ悪質だ」としました。 加えて、同種の事件で有罪判決を受けた執行猶予の期間中や保釈の期間中に犯行に及んでいることも指摘し、川本被告に懲役12年と児童ポルノが保存されたハードディスクの没収などを言い渡しました。