児童ポルノ 「アフィリエイト広告」で誘導され拡大か

11月04日 NHK

去年、愛知県警に摘発された国内最大級の児童ポルノサイトに違法な動画などを出品し販売していた人たちの大半がウェブサイト上の広告「アフィリエイト広告」でサイトに誘導され、児童ポルノの売買に関わるようになったと供述していることが警察への取材でわかりました。警察はこうした広告によって児童ポルノの購入者や販売に関わる人が拡大しているとみて警戒を強めています。

「アフィリエイト広告」は、ブログなどのウェブサイト上に掲載された広告のことで、閲覧していた人が広告からサイトに移動して商品を購入するなどすればブログなどの運営者に報酬が支払わる仕組みです。去年、国内最大級の児童ポルノサイトが全国で初めて愛知県警などに摘発された事件では、サイトに児童ポルノを出品し販売したとしてこれまでに23人が逮捕されましたが、そのほとんどが「販売者募集」とか「簡単に稼げる」などといったアフィリエイト広告によってサイトに誘導され、売買に関わるようになったと供述していることが警察への取材でわかりました。また23人の中には会社役員や公務員などもいてほとんどは「性的な好み」からではなく金を稼ぐために児童ポルノの売買に関わったと説明し、1億円以上を稼いでいた人物もいました。サイトの会員は2万人に上っていたということで警察はこうした広告によって児童ポルノの購入者や販売に関わる人が拡大しているとみて警戒を強めています。この状況について、日本アフィリエイト協議会は、「犯罪を助長する行為は言語道断だ。悪質な業者の情報を共有するなどして排除していくことが必要だ」としています。

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