小学校教諭が児童ポルノ画像を保存、販売目的でネット配信 福井県教委が懲戒処分
福井県教育委員会は12月24日、児童ポルノの画像や動画を販売目的で所持したなどとして、小浜市立小学校の男性教諭を同日付で停職6カ月の懲戒処分としたと発表した。教諭は児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで県外の警察から任意で事情聴取を受けているという。同日付で依願退職した。県教委は、警察が捜査中であることを理由に、男性教諭の名前や年齢などを非公表とした。小浜市教委によると、教諭は複数年にわたって児童ポルノをインターネットサイトから自宅のパソコンにダウンロードして保存。さらに販売目的でネットにアップロードした。今年10月、警察から事情聴取を受けたと本人が校長に報告し、発覚した。報告後は欠勤していた。同市教委の聞き取りに対し事実を認める一方、児童ポルノの撮影は否定した。県教委も聴取し、23日の教育委員会で処分を決めた。県庁で24日会見した窪田光宏小浜市教育長は「信頼を大きく裏切り、県民、市民の皆さまに深くおわびする」と陳謝。同席した福井県教育政策課の高橋道男課長は教諭が全面的に認めており「欠勤が長引くと子どもたちや保護者の不安をあおると考えた」と、処分を判断した理由を説明した。教諭が勤務していた学校の校長2人は口頭訓告、教頭5人は厳重注意とした。また、今年4月に坂井市内の県道を横断していた男性を乗用車ではねて死亡させたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で罰金100万円の略式命令を受けた、同市の公立中学校の女性教諭を24日付で停職2カ月の懲戒処分とした。