子どもへの性暴力防止へ、「生命の安全教育」指導法の動画公開…文科省が教員向けに

11/12読売新聞

子どもへの性暴力を防ごうと、文部科学省は小中高校などの教員向けに「生命(いのち)の安全教育」の研修動画を公開した。子どもが性暴力から身を守るための注意点や意識の持ち方の指導法などを紹介している。研修動画は、発達段階別に性暴力やわいせつ行為などを受けないよう注意を促す「生命の安全教育」の教え方を中心にしている。安全教育の教材では、注意すべき点を〈1〉幼児期〈2〉小学校低・中学年〈3〉高学年〈4〉中学〈5〉高校〈6〉大学や一般向け――と年齢層ごとに分ける。幼児期や小学校低・中学年では「体を触られるなどしたら大人に言う」といった対処法、中高生は「SNSやデートDVの危険性」などを教える。動画では、安全教育を行う際、クラスに性暴力被害者がいる可能性も想定し、可能であれば、授業への養護教諭の立ち会いなどの配慮も求めている。一方、児童生徒らへのわいせつ行為で処分された教員は高止まり傾向にある。動画では、子どもの性被害には、親族や教員など顔見知りによるケースが多いといった傾向も紹介している。動画は約25分。ユーチューブで見られる。児童生徒への性暴力を巡っては、わいせつ教員対策を強化する新法「教員による児童生徒性暴力防止法」が4月に施行され、様々な対策が進められている。

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