SNS被害の子ども ツイッターで知り合い、LINEでやり取りが最多

3/9 毎日新聞

SNS(ネット交流サービス)を通じて2022年に事件の被害に遭った18歳未満の子ども1732人の投稿内容などを警察庁が分析したところ、加害者と知り合ったのはツイッターが最多だった一方、その後のやり取りはLINE(ライン)が使われるケースが最も多かった。同庁が9日に明らかにした。加害者側が、用途によってSNSを使い分けている実態がうかがえる。警察庁によると、加害者と子どもが知り合ったSNSは、ツイッター625人(36・1%)▽インスタグラム417人(24・1%)▽KoeTomo(声とも)86人(5%)――の順で、ツイッターとインスタグラムで6割以上を占めた。  一方、犯罪に関するやり取りは、ライン591人(34・1%)▽ツイッター281人(16・2%)▽インスタグラム194人(11・2%)――と続いた。実際に会ってから児童買春を持ちかけられるなど、SNSで犯罪に関するやり取りをしていない子どもも521人(30・1%)いた。  SNSを通じて被害に遭う子どもの数は高水準が続いている。22年は1732人で、前年比で4・4%(80人)減少したものの、略取誘拐や強制性交等などの重要犯罪は前年比12・1%(17人)増の158人だった。  被害に遭った子どものうち、74・9%の1297人は自身の投稿をきっかけに加害者と知り合っていた。投稿内容の内訳を見ると、プロフィルのみ251人(19・4%)▽趣味・嗜好(しこう)137人(10・6%)▽友達募集135人(10・4%)▽日常生活130人(10%)▽オンラインゲーム友達募集44人(3・4%)――で、犯罪と直接的な関わりのない投稿が半数以上を占めた。このほか、援助交際募集252人(19・4%)▽出会い目的119人(9・2%)▽自画撮り76人(5・9%)――などだった。  警察庁は「犯罪に巻きこまれるとは考えづらい投稿でもリスクがあることを知ってほしい」と呼び掛けている。

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