Safer Internet Day 2018 シンポジウムを開催

2018年2月6日、「Safer Internet Day2018シンポジウム~インターネット上の諸課題と解決策の共有に向けて~」が日本ユニセフ協会ホール(品川)において開催され、ECPAT/ストップ子ども買春の会は、日本ユニセフ協会、セーファーインターネット協会(SIA)、さくらインターネット株式会社、ヤフー株式会社と同シンポジウムを共催した。シンポジウムには、この課題に取り組む関係省庁(警察庁、法務省、経済産業省、外務省)、インターネットを扱う事業者、NGO、報道関係者に加え、当初から子どもの性的搾取の問題に関心を示してきたスウェーデン大使館などから、約100名が参加した。
 主催者(日本ユニセフ協会)と来賓挨拶(総務省)に続き、前半は支援団体と事業者の連携事例、及び事業者による主体的な取り組みの事例が紹介され、後半は「IT業界のパパママたちによるネット子育て座談会」と表して、子どもたちがインターネットを介した問題に巻き込まれないための工夫などが紹介された。
前半冒頭には、当会宮本共同代表が本シンポジウムの趣旨説明を行い、まずECPATの概要、ならびにこれまで3回の世界会議を開催する中で、世界のネットワークで子どもの性的搾取の問題について取り組んできたこと、日本国内では法整備を進め、同時に事業者、省庁などの関係者の協力を得てホットラインセンターやブロッキングの設置ができたことを紹介。しかしながら、そのような中で2016年には子どもポルノの被害件数が過去最高になるなど、厳しい現状があることから、このようなシンポジウムの開催、また関係者間の連携の必要性を示した。
 本シンポジウムは、2017年に開催された「Safer Internet Day」の後実施された実務者会議において、「イベントで終わらせるのではなく、結果を出していこう」という出席者間の共通認識がされたことから実現したものである。実際に関係者間の連携も実務レベルで進んできており、今後もこの流れを止めることなく、当会では国内外の子どもの性的搾取問題が改善していくよう取り組んでいく。

SID2018登壇者
SID2018全体写真

関係記事リンク
日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/event/report/20180206.html
セーファーインターネット協会
https://www.facebook.com/saferinternet.or.jp/

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